ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアを見た
前々から気になっていた映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」を見ました。
簡単なストーリー:余命幾ばくもないおっさん二人が海を見るためにベイビー・ブルーのメルセデス・ベンツ230SLを盗み出し病院を抜け出すがその車はギャングの車で・・・
島国日本の人間からすると「海なんかいつでも見れるだろ・・・」と思うんですがドイツは海が少ないんですね。
見る前はジャケットとテーマ的に重くてシリアスなのかなと思っていたら割とコメディタッチの作品でした。
主人公たちを追うギャング二人組も刑事たち(なぜか事件が起きて嬉しそう)もどこか間抜けで笑えます。銃撃戦でもなぜか誰も死なないのがいいですね。
全編にわたってこういったちょっと気の抜けたユーモアの空気が流れているのですが終盤はしっかりと感動します。
こういった「余命わずか〜」的な映画にありがちなお涙頂戴のしつこい演出は無く、映像の美しさとある意味淡々とした主人公達のやり取りが印象的です。
あえてこういったテーマをコメディタッチで描いたことで逆に見ているこっちが寂しくなってくるような映画だと感じました。ハリウッド映画に少し嫌気が差したら是非。